サイトカイン療法
     

松山 夕稀己(Matsuyama Yukiko )グランプロクリニック銀座 常務理事 Ph.D.臨床心理学博士

PROFILE

子供のアトピーを理由にハワイに移住し、テキサスのトリニティ大学でPh.D.臨床心理博士号を取得。

 

専門分野は予防医学や先進医療、抗加齢、細胞の若返りなど。1995年より、アメリカ最大の若返り治療医学会(A4M)に所属。ハワイ大学医学部アトピーケア研究所の室長を担当。栄養学と心理学を中心とした診療をしながら、精力的に予防医学の普及に務める。

 専門分野

  • 最先端医療
  • 抗加齢
  • 積極的予防医学
  • 栄養学
  • 臨床心理学

 

「アメリカでの経験を活かし、日本一のクリニックに挑戦する。」

内面を意識することが健康でキレイな自分への第一歩

健康

「健康を基本とした美容づくり。それが内面美容なのです。」

老化を遅らせ、いつまでも健康で、より美しくより楽しくいられるようにすることが内面美容である、と語るのは、最先端医療や抗加齢、積極的予防医学などを専門とし、日本とハワイで活躍する松山夕稀己常務理事(以下、松山夕稀己常務理事とする)。

外面の美を意識した施術や化粧も大切ですが、その意識とは別に、内面に目を向ける医療、つまり日々の食事を意識し、体に必要な栄養素を摂ることにより、健康とキレイを内面から生み出すことが、内面美容だと話す抗加齢カウンセラーである。

松山夕稀己常務理事は、さらに内面美容について説明する。

「医学の世界では、細胞の老化をより遅らせるための医療を『抗老化医学(抗加齢医学)』と呼んでいます。体の調子が最も良い細胞年齢のまま、細胞が再生を繰り返す状態を目指すことが理想です。そのためには自分の体の状態の正しい理解が大切。また、自分の健康を維持するための知識を身に付けることも必要なのです。」

内面美容に必要な知識には、栄養学や酸化、糖化、腸内環境、デトックス、ホルモンバランス、遺伝子医学、ファスティングなどがある。

栄養

「栄養素について理解することも健康維持には求められます。食事によって体内に吸収された栄養は、体の機能に影響を与えます。だからこそ、脂質やたんぱく質についての知識をはじめ、水や油、食物繊維、ビタミン・ミネラルなどの体を構成する要素を知ることで、薬を使わずに自己回復力の向上や体調の改善が可能です。」
「その栄養素の中で特に重要になるのが、9番目の栄養素である酵素。これは人間の体を支える『命の源』とも呼ばれています。人間の体は37兆個もの細胞から構成され、それら一つひとつの細胞には酵素が含まれており、たとえば、呼吸や分解、排出、合成といった様々な働きに酵素が関係しているのです。」
「最近では、体に良いものを摂り入れる健康法に関心を持つ方が増えています。けれど、その前に、まず不必要なものを排出するデトックスに目を向けることも重要。水銀や鉛、アルミニウムなどの有害ミネラルというものは、日々の生活を通して体内にたまるため、それを排出することで、体に欠かせない必須ミネラルを体に取り入れやすくなるのです。」

そんな酵素の働きをサポートしてデトックスに導く健康法がある。
ファスティング

「それがファスティングです。腸内環境の改善や酸化・糖化の改善、副腎疲労の回復など、様々な効果も期待できます。」

一人ひとりが自分の健康と向き合い、いつまでもキレイな自分でいる。
それを実現してくれるのが内面美容なのである。

子供の持病がきっかけで出会ったファスティング療法

「自分の体をしっかりと見つめ、より健康で、よりキレイにいるために必要な情報を多くの方に提供することが、私が考える人生のミッションです。」
そう語る松山夕稀己常務理事は、数々の学会や団体に所属している。

所属

  • 一般社団法人国際抗老化再生医療学会(WAARM)事務局長
  • ハワイ大学医学部 統合医療研究所
  • 米国抗加齢医学会日本支部監事
  • 米国抗加齢医学会会員
  • 米国先端医療学会会員
  • ハワイヘルス財団会員
  • アテナクリニック国際理事
  • 国際ホリスティックセラピー協会 理事
  • セントジョン白十字財団会員
  • 日本オーソモレキュラー医学会顧問
  • 一般社団内面美容医学財団理事長
  • 株式会社プロラボ ホールディングス 国際医療顧問

 

資格

  • アテナクリニック臨床心理学士
  • アテナクリニック抗加齢カウンセラー

 

これらの団体から受け取った確実なエビデンスや役立つ情報を、患者やセミナーの参加者に提供するため、松山夕稀己常務理事には意識していることがある。

「常に情報をアップデートできるように、最新の医療情報を確実に入手していくことが、私の課題であり、自分自身の学びにもつながっていきます。」

そんな松山夕稀己常務理事の人生は、様々な課題と向き合う挑戦だった。

胎内記憶

「大学では自分の体験から胎児記憶の研究に取り組みたかったのですが、なかなかその研究を認めてくれる教授に出会えませんでした。」
大学院では胎児の心理学という、体内心理学の領域での研究をするつもりであったが、ここでもまた壁にぶつかることになった。

「けれど私は、自分の中にある胎内記憶を活かして、妊婦さんや授乳中のお母さんの精神的な支えになりたい。そのために何ができるかを常に考えていました。」

そこでテキサス州にあるトリニティ大学に入学することを決めた松山夕稀己常務理事。

「トリニティ大学での研究では、心理学と栄養学の関連性、栄養学とデトックスの関連性などを学ぶことができました。」

「また、私が妊娠した時、胎内記憶というものを自分の子供で証明しようと思ったのです。そこで、妊娠中に毎日同じ音楽を、同じ時間に聴くという単純な実験を行いました。」

妊娠中 音楽

娘が生まれてからの3年間は、その音楽を1度も聴かせることはなかった。

「娘が3歳になる誕生日に初めてその音楽を聴かせたところ、娘がハミングしていたのです。胎内で確実に聴いていたからこそ、覚えていたのだと確信しましたね。」

いつかこの研究を、不安や心配を抱える妊婦や授乳中のお母さんと共有したいと考えていたと言う。

また同時に、

妊娠するための準備として、やってほしいことなどを普及する活動にも取り組みたい。それが社会貢献につながるのではと考えていました。」

 

その後、松山夕稀己常務理事に新たな転機が訪れることに。
ハワイへ移住することになったのだ。

「ハワイに移住したいくつかの理由の一つに、息子のアトピーがあります。」

アトピー

30年前のアトピー患者は、ステロイドという魔法の薬を与えられるしかなかった。

「ハワイに来て初めて腸内環境を変える治療として、ファスティングを指導されました。6歳の息子に何も食べさせない治療や、水と酵素である果実の新鮮なジュースを自分で作って飲ませる治療には半信半疑でしたが挑戦。
日本では克服できなかったアトピーが半年もかからずに完治したのです。
このことはハワイに息子を連れてきた私にとって最大の喜びでした。」

アメリカでのあらゆる発見が私をさらに成長させた

トリニティ大学で『Ph.D. 臨床心理学博士号』を取得した松山夕稀己常務理事
1995年からは、1993年に世界で初めて設立された抗加齢医学分野の医学会である米国抗老化医学会【American Academy of Anti-Ageing Medicine(A4M)】に所属した。

「そこで細胞の若返りについての治療に触れたことをきっかけに、積極的な予防医学の研究を始めました。」

2007年にはハワイ大学でアトピーケア研究所を開設することに。

その後この研究所は、テリー新谷グループ内での活動となり、現在は総合医療チームになっている。
ハワイ大学では、医学博士であり、栄養学修士でもあるテリー新谷教授と出会うことになった。

テリー新谷教授は、ハワイ大学法学部と医学部を卒業し、ハーバード大学で栄養学を学んだ。現在はハワイヘルス財団理事を務める傍ら、ハワイ大学医学部補完代替医療学科副部長を兼務。

全米生活習慣病協会委員にも所属する。
テリー新谷教授の提唱した『ハワイ・ダイエット』は米国最高栄誉賞を受賞するなど、大きな功績をあげた、その分野における第一人者なのである。

「私はテリー新谷教授による指導のもと、栄養学やデトックスを学ぶ機会があり、体質改善などのプログラム研究に参加。
たとえば、栄養学の研究では、少年院の子供たちにビタミン療法を取り入れました。
その結果、子供たちは精神的に落ち着いた状態になり、ケンカをすることが減ったのです。
精神状態と栄養学の関連性を知ることのできた、とても貴重な経験で、現在の私にも繋がっています。」

また、今でもテリー新谷教授と共同で2ヶ月に1度『ハワイ・ダイエット』プログラムを実施し、糖尿病患者の体質改善にも取り組んでいる。
アメリカの医療に触れたことは、松山夕稀己常務理事にとって発見の連続であった。

「薬を使わない治療がたくさんあるというのを知ったことで、医療に対するジレンマから解放された気持ちになりました。ファスティングはその中の一つですね。」

 

そもそもファスティングの歴史は古く、原始時代にまでさかのぼる。

世界のあらゆる地域で修行や儀式、健康法の一環としてファスティングは行われていた。
たとえば、フランス皇帝のナポレオンがエジプトに遠征した際、現地の病院で断食療法を取り入れていたともいわれている。

その後、ロシアの微生物学者であるメチニコフは「老廃物の停滞が老化や病気の原因となる」と提唱
ファスティングは体の老廃物を一掃し、若返りや病気の治癒を実現するのに効果的であると証明したのだ。

老化

また、1860年代には「薬物で病気は治せない。治療の秘訣はもっと深いところにある」と、アメリカの医師デューイが提言。
日本では1880年代以降の明治時代に、東京帝国医科大学の研究者たちが断食中の患者を観察しながら、その研究解明に取り組んだことが始まりとされている。※1)

自分の子供だったらという想いで診療に励む

現在、松山夕稀己常務理事は抗加齢カウンセラーとして、日々患者と向き合っている。

「診療する際に大切にしていることは、患者さんとの信頼関係です。また、患者さんにとってベストな診療を意識して患者さんの安心に繋げ、信頼いただけるよう心がけています。」

“自分の子供だったら”という姿勢を大切にする松山夕稀己常務理事。

「患者さんの安心した笑顔を見ると嬉しい気持ちになります。また、患者さんの調子が段々と改善されていくと会話はとても弾みますし、本当に楽しい時間ですね。」

患者から感謝のお手紙をいただくことも多いと、仕事のやりがいや面白さを笑顔で話すのが印象的である。

ヴィジョン

また、今後のビジョンについても聞かせてくれた。

「予防医学という言葉は、病気になることを前提に考えられているような気がします。
だからこそ『病気にならない医学』や『積極的な予防医学』としっかりと向き合いたい。
また、毎日が学びであるという考えを大切にし、自分自身を成長させていきたいです。」

さらに続けて、

「保険診療は日本の医療に根強く存在していますが、厚生労働省が承認していない治療や薬を用いる自由診療でしか完治しない医療が隠されているのも事実
保険が適用されず、治療費が全額負担になってしまうマイナス面はあるのですが、自由診療には患者さんの体質に適した治療や最先端の医療提供など、大きな価値や可能性があると確信しています。
その事実をもっと多くの方々に発信し、普及させたいとも考えています。」

最後に、グランプロクリニック銀座への想いをこう表現した。

グランプロクリニック銀座の目標は、最先端医療の検査や治療を提供すること
小学校の時に本当に頼れた保健室のように、敷居の低い町の診療所のようなクリニックをつくり上げていきたいです。」

診療も、検査も、きっと日本で1番のクリニックになれる。

松山夕稀己常務理事は、自信に満ち溢れた表情で語ってくれた。

出典