【CTC検査】オンコトレース・オンコノミクスプラスとは

【CTC検査】オンコトレース・オンコノミクスプラス

がんは遺伝子の病気です。そのため発症する前に遺伝子が変異を起こします。
そこで、事前にがんの遺伝子の数を調べることで、がんの発生リスクを知ることが可能なのです。

グランプロクリニック銀座では、がんを早期で発見したい、がん家系だから心配など、がんに対して様々な不安を抱える方を対象に、がん細胞の発現リスクを測定し、がんを発症させない“予防療法”として、2つの検査をご用意しています。

●オンコトレース
●オンコノミクスプラス

オンコトレース・オンコノミクスプラスはこんな方におすすめ

●がんの危険性が高まっていると思われる方
●家族にがんの既往歴のある方
●生活習慣、環境問題にリスクがあると思われる方
●がんの早期発見検査を受けたいと思っている方
●がん予防に検査を利用したいと思っている方

オンコトレース・オンコノミクスプラスとは

血液検査

オンコトレース(Oncotrace R.G.C.C)は、7~10mlの血液を使用し、がんが未発症の方に対し、がんを早期発見するための検査です。
循環腫瘍細胞(以下、CTCとする)の有無と濃度、マーカー※1の発現を確認。

それによって、早期のがんを発見することができます。
その結果、CTCが最初に発生した場所にある病巣の特定や初期治療の方法のアドバイスに役立ちます。

また、オンコノミクスプラスでは、15~25miの血液を採取。
CTCの有無と濃度、遺伝子の発現、抗がん剤、ホルモン療法、モノクローン抗体、天然栄養成分などの感受性(有効性)を総合的に検査します。
どの治療があなたに最適なのかがわかる検査です。

オンコトレースの後にオンコノミクスプラスを受診されることをおすすめします。

早期発見はがんのリスクを下げる

日本人の2人に1人はがんを患い、3人に1人が、がんによって命を落とす時代。
2017年にがんで亡くなった人の数は37万3334人です。日本の死亡総数の約30%を占めており、1981年以降がんは死因の第一位になっています。

その背景でがん研究は日々進化を遂げてきたのです。その結果、がんの多くは「治癒」が期待できるようになりました。しかし、がんは進行してから発見しても、治療が難しいケースがまだまだ多いというのが現状です。

カギを握るのは「早期発見」。そのために大切になるのが「がん検査」です。
日本では5つのがん(胃、肺、大腸、乳、子宮頸)を対象に検査を勧めています。国が掲げる目標は50%。国の呼びかけや国民の意識の変化もあり、まだ目標には達していませんが、受診率は徐々に上がっています。

がん治療の標的となる2つの細胞

がん細胞

近年、がんは、遺伝子の変異によって制御できないがん細胞が原因で、それが増殖・転移することにより、体中に拡散されていくと考えられていました。

しかし、がんの発生メカニズムが徐々に解明されたことで、がん細胞の中に「循環腫瘍細胞」と「循環幹細胞」という細胞が微量ながら存在することが証明されたのです。

循環腫瘍細胞

循環腫瘍細胞【CTC:Circulating Tumor Cell】とは、血中循環腫瘍細胞のこと。がん患者の血液中に存在します。CTCは初期のがん細胞から分離し、血液またはリンパ管に侵入して循環し、他の臓器に新たながんを形成する細胞です。

循環幹細胞

一方、循環幹細胞【CSC:Circulating Stem Cell】(以下、CSCとする)は、がん細胞の中で幹細胞の性質をもつ細胞です。がん組織中に0.1~1%程度しか存在しません。そもそも臓器や組織は、それぞれの幹細胞が分裂してつくられます。幹細胞は分裂して自分と同様の細胞をつくり出すことが可能です。また、様々な細胞に分化できるという2つの性質があります。この性質によって傷ついた組織の修復や組織の拡大を行っているのです。これが転移・再発の原因で、がんの根源ともいわれており、CTCの多くはこのCSCの要素をもっています。

つまり、CTCとCSCが血液中を循環して他の部位や臓器に増殖・転移し、がんを発症させるのです。そして、これらの細胞の存在が解明されたことより、治療するべきターゲットが判明し、治療方法が大きく変化する可能性も現れてきました。

がんの早期発見を支える新技術「CTC検査」

そこで構築されたのが、血液から遺伝子を検査するという、がんを早期発見する新しい技術。その一つが「CTC検査」です。

進行がんや転移がんなど、がんを発症している患者には、がん細胞が血液中を循環しています。

がんが転移する仕組みとしては、がんは必要な栄養分を血液中から吸収するために血管を新しく形成。徐々に進行すると新たにつくり出した血管を通り、体内を循環します。そのため、がん細胞は血液に乗り、他の臓器に侵入して新しいがん組織を生み出し、転移するのです。それらのがん細胞を検出するのがCTC検査です。

がんの転移や治療効果の指標となるCTC検査では、画像検査では見えない微細ながん(6mm以下)の検出が可能。また、培養したがん細胞に対して、どのような成分がどのような仕組みで有効なのかを検査します。これによって、がんの早期発見が大いに期待できます。

がんによる死因の約90%は、がん細胞がその組織から他の臓器への転移によるものです。がんの組織から血管内へ侵入するがん細胞の大半は自己免疫により死滅しますが、ごく少数は免疫の攻撃を回避し、CTCとして血液内を循環し、転移すると考えられています。

歴史的に見てCTCの研究は古く、1869年にオーストリアの医師トーマス・アシュワース(Thomas Ashworth)がCTCの存在を記述しています。その20年後、イギリス人外科医であるステファン・パゲット(Stephan Paget)によって『種と土壌の仮説※2』が提唱されました。

「転移は特定の種(がん細胞)と、種の適合する他の土壌(組織)によって生じる」。
2003年にこの内容が立証され、血液中のCTC解析が、がんの病態予測において重要であると認められました。

2004年には、治療後にその病状がどうなるかを判断する材料として、CTCの重要性が臨床研究で報告されています。
つまり、CTC検査はがんについての重要な情報を提供してくれるのです。

がん細胞を解明するスペシャリスト集団

そんなCTC検査において注目されている企業があります。それは「RGCC社※3」です。先駆的なパーソナル化されたがん検査を提供し、がん発症の早期検出や治療薬や有効物質の有効性の証明など、最高の治療を実現するためのパーソナル・プロファイルを作成しています。

RGCC社のミッションは、パーソナライズド・メディシン(個別化医療)をリードすること。
2004年に設立され、医療遺伝学、特にがん遺伝学や、化学感受性および化学耐性試験、製薬業界における研究開発分野を専門としています。

スイスに本社を置き、ギリシャ北部にある施設には、最新技術が用いられた高度な機器やデータ分析用の特殊ソフトウェアを設備。全タイプのがんに対応する様々な検査を提供しています。その数は10種類以上。患者の目的や状況によって様々です。

その中からグランプロクリニック銀座では、「オンコトレース(Oncotrace R.G.C.C )」という検査を採用しています。

オンコトレースとは、がんの早期発見や治療効果測定を目的とする検査です。
がんの転移・再発の原因となる幹細胞の有無や濃度(単位体積当たりの個数)を調べます。幹がん細胞の活動状況が明確にわかるため、オンコノミクスプラスではハードルが高い方の入り口として有効です。

また、CTCの数とマーカー、幹細胞性の発現を見ることで、転移と再発リスクの可能性がわかります。(幹細胞性を示すマーカー[Nanog、Okt3/4、Nestin、CD133、C-met、CD44]を発現している細胞が検出されれば、転移と浸潤能のあるCTCが検出されたことになる)。

RGCC社では、CTCの数よりも幹細胞マーカーの変異に着目。たとえば、治療後、CTCの数に変化がなくても、幹細胞マーカーが悪化している場合には、治療法の変更などの対処を行います。現在、各がん患者に適切な治療法=パーソナライズ化されたがん治療の特定に関心が高まっていることもあり、この検査は個別化治療を実現するために必要なプロセスです。

その他にグランプロクリニック銀座で提供している検査が「オンコノミクスプラス」です。

オンコノミクスプラスとは、個別化治療のために最適ながんの総合検査。CTCの有無と濃度の検査をはじめ、遺伝子の発現検査、抗がん剤、ホルモン療法、モノクローン抗体、天然栄養成分などの感受性試験を実施します。どの薬や天然物質が最良の反応を示すかを特定できます。

予防という意識がとても大切になる

自覚症状が出てからでは手遅れになってしまうケースの多い「がん」。
そんながんによる死のリスクを下げるためには、検査によって早期発見することが大切です。
厚生労働省では『がんの予防・早期発見について※4』を公表しています。

がん検査のメリットは、「がんを早期発見できること」、「がん治療の負担を軽減できること」、そして「自分の命を守れること」です。
日頃から、もしもの場合に備え、がんに限らず、“予防する”という意識をもちましょう。

がんについて少しでも不安を抱えている方は、グランプロクリニック銀座の「オンコトレース」や「オンコノミクスプラス」などをご利用いただき、安心できる自分らしい生活を送ってほしい。私たちはそう願っています。

※1)マーカー
血液、尿などの体液や組織に含まれるたんぱく、遺伝子など体内の物質を調べることで、病気の変化や治療に対する反応をみる客観的な指標。

※2)Paget, S. 1889. The distribution of secondary growths in cancer of the breast. The Lancet. 1:571-573.

※3)RGCC社
https://www.rgcc-group.com/

※4)厚生労働省「がんの予防・早期発見について」
https://www.mhlw.go.jp/

ブログ記述者

ブログ記述者

理事長 松山 淳

杏林大学医学部医学科卒業。慶應義塾大学医学部助手・医学部附属厚生女子学院(現:慶應義塾大学看護医療学部)講師、国立病院臨床研究部病理室長などを経て、米国抗老化医学研究所・クリニックにて研修。現在、日本人初のアンチエイジングスペシャリストとして、米国アテナクリニックインターナショナル抗老化部門部長、及び日本の複数の抗老化医療研究所、クリニックの顧問医を務める。