サイトカイン療法サイトカイン療法
     

サイトカインに期待できる美容効果

サイトカイン 美容効果

サイトカインは、細胞間の情報伝達を行うたんぱく質の総称で、美容の分野で注目を集めており、美容効果を期待できる様々な種類が存在しています。

そのため美容クリニックでもサイトカインの効果が注目されているのです。
今回は、サイトカインの中でも美容に効果があるものをピックアップしてご紹介します。

細胞の活性化を促すサイトカイン

サイトカインには細胞の活性化を促すことが期待でき、美容や健康を保つために必要な効果を与えてくれます。
ダメージを受けてしまった組織へのアプローチはもちろん、エイジングケアなども期待できます。

そのため、美容分野ではサイトカインの効果に注目するクリニックが増加。
しかし、数百種類もあるといわれているサイトカインですが、その全てが美容に効果的というわけではありません。

とはいえ、サイトカインの中でも美容効果が期待できるものを知っておくことは大切です。
それではいくつか紹介していきましょう。

美容効果が期待できるサイトカインの種類

美容効果

たくさんの種類があるサイトカインの中で、美容に効果的なのはどれなのでしょうか?
特に、美容効果が期待できるサイトカインはこちらになります。

正常なターンオーバーを促してくれるEGF

EGFは、もともと体内に存在しているたんぱく質で、新しい細胞を生み出したり、傷ついた細胞を修復したりする役割があります。

そんなEGFは加齢と共に減少。そうなると肌の代謝が悪くなり、肌の老化が進んでしまいます。

日焼けした肌がなかなか戻らなくなったり、シミやシワが増えてしまったり感じるのは、肌の代謝が悪くなっている証拠。
つまり、EGFが減少しているということなのです。
ターンオーバー

このことから、EGFは正常なターンオーバーを促すために必要なたんぱく質であるといえます。
ターンオーバーが正常になると、肌のバリア機能が整うだけではなく、透明感やハリ、ツヤのある肌を手に入れられるでしょう。

ヒアルロン酸を増やして肌のハリを取り戻すIGF

壊れてしまった細胞を再生するという役割を担っているIGF。

新しい肌の細胞を生み出すサポートをしてくれるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増やす効果もあります。
IGFもEGFと同じように加齢とともに減少してしまうため、肌のハリがなくなってきたという悩みにつながるのです。

薄毛

さらに、発毛を促進する効果も。そのため加齢に伴う髪の毛に関する悩みの原因として、IGFの減少が考えられています。

肌を守るために重要な役割を担うKGF

KGFは、表皮のおよそ80%を占めている角化細胞の生成や分裂、増殖を促進してくれます。

角化細胞は徐々に表に押し上げられていき、2週間くらいで角質層に到達。
角質層が積み上げられていくと垢として皮膚から剥がれ落ち、細胞が入れ替わるのがターンオーバーです。

つまり、KGFの働きによって細胞の生成や分裂、増殖が促進することは、正常なターンオーバーを促すということにつながります。

美肌

ターンオーバーが正常になると、肌がみずみずしくなり、バリア効果を維持することが可能です。
このことからKGFは、肌を守るために重要な役割を担うサイトカインだということが分かります。

シワ改善や美白効果などが期待できるFGF

FGFの役割は、真皮層の綿維芽細胞の分化や増殖などの働きを促すことです。
綿維芽細胞は、肌に弾力を与えるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分をつくり出します。

FGFも他のサイトカインと同じように、加齢とともに減少。

それにより肌の弾力がなくなってしまうため、たるみや深いシワなどが目立つようになります。
そんな、女性にとっての大きな悩みであるシワやたるみ。その改善のためにFGFの美容効果を得たいと思う女性は少なくないでしょう。

美容関係で用いられるサイトカインはEGFとFGFが多い

先ほど紹介したEGFとFGFは、どちらも新しい細胞を生み出したり、活性化させたりという役割をもっています。

とはいえ、この2つのサイトカインは主に働きかける細胞が異なります。
では、その違いについて具体的に見ていきましょう。

EGFは表皮の悩みに効果的

EGFは、上皮細胞が生まれ変わるためのターンオーバーに関わっています。
そのため、表皮の悩みに最適だといえるでしょう。
表皮

もしもターンオーバーが乱れると、セラミドなどの潤い成分の生成が上手くできなくなってしまいます。
つまり、乾燥肌に近づき、肌のごわつきを感じやすくなったり、紫外線の影響を受けやすくなったりするのです。

また、そのような肌の状態では、くすみや肌荒れ、毛穴の開きなどの表皮の悩みが現れやすくなります。
よって、EGFはそれらを回避するために活躍してくれます。EGFの減少を少しでも抑えることで、肌の悩み改善につながるでしょう。

肌の真皮部にアプローチするFGF

肌に弾力を与えるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分をつくり出す細胞の活性化を促進するFGF。
真皮層に原因がある肌の悩みに効果を発揮します。

FGFの効果が期待できるのは、肌の弾力不足やハリのなさ、たるみ、深いシワなどです。
それらは加齢と共に現れやすく、多くの女性が抱えている悩みではないでしょうか。
老化

普段のケアだけではなかなか改善することは難しく、それらの症状が現れる時は、FGFが減少傾向にあると考えられます。

確実にサイトカインの美容効果を実感したいのであればクリニックへ

美容目的でサイトカインを用いた治療を提供しているクリニックは増えてきました。
「幹細胞培養上清液」を使用した治療は、まさにトレンド。

本来、自分がもっている美を取り戻すことが期待できる治療とされています。
幹細胞

幹細胞培養上清液療法というのは、幹細胞を培養して分泌されたサイトカインなどの成長因子を用いる治療です。
様々な回復効果が期待できます。

組織の形成をサポートしてくれるサイトカイン。それらを豊富に含む幹細胞培養上清液を使用する「幹細胞培養上清療法」は、美容分野でも注目を集めている治療です。

これまでクリニックでは、肌のくすみやシミ、シワ、そばかす、毛穴の黒ずみなどの肌の悩みを改善するために、コラーゲンやヒアルロン酸、プラセンタなどが配合されたサプリメントを処方したり、美容点滴や注射をしたりという方法が一般的でした。

しかし最近、高いエイジングケア効果が期待できる幹細胞培養上清液が登場したのです。

再生医療

幹細胞培養上清療法は、誰もが避けることのできない老化現象を遅らせるだけではなく、若々しい体を取り戻すための再生医療と考えられています。
再生医療とは、何らかの疾患で機能を失ってしまったものを取り戻すこと。肌を若々しくすることは美容においてもそうなのです。

サイトカインの美容効果は、一般的にはあまり知られておらず、幹細胞培養上清液療法を取り入れているクリニックはまだまだ多くありません。
しかし、美容業界では再生医療に年々注目が集まっており、今後はサイトカインによる治療が周知されていくことでしょう。

将来的に再生医療の進展によって、若返りやエイジングケアへの期待はさらに高くなる。
サイトカインは、肌の悩みを改善してくれる心強い味方です。その効果を知り、今からスキンケアの一つの選択肢として取り入れてみてはいかがでしょうか?

ブログ記述者

松山 淳

ブログ記述者

グランプロクリニック銀座理事長 松山 淳

杏林大学医学部医学科卒業。慶應義塾大学医学部助手・医学部附属厚生女子学院(現:慶應義塾大学看護医療学部)講師、国立病院臨床研究部病理室長などを経て、米国抗老化医学研究所・クリニックにて研修。現在、日本人初の抗加齢スペシャリストとして、米国アテナクリニックインターナショナル抗老化部門部長、及び日本の複数の抗老化医療研究所、クリニックの顧問医を務める。