遅延型フードアレルギー検査で隠れアレルギーの原因を知ろう

遅延型フードアレルギー検査

グランプロクリニック銀座の遅延型フードアレルギー検査

最新の遺伝子検査技術であるマイクロアレイを使用し、日本人の食生活で馴染みのある乳製品や野菜、果物、肉、魚、ナッツ、穀類、コーヒー、スパイス、昆布などの食物に対する反応を簡便かつ高精度に調べることが可能です。

アレルギー症状が気になる方や急に体重が増えた方、抜け毛が気になる方などにおすすめの検査です。

初めて遅延型フードアレルギー検査を受ける方向けの「IgG食物過敏症パネル(120項目)、(216項目)」や、より詳しい情報を知ることのできる「遅延型フードアレルギー検査(IgG+IgA)」をご用意しております。

遅延型フードアレルギー検査はこんな方におすすめ

●アレルギー症状が気になる方
●急に体重が増えた方
● 抜け毛が気になる方

アレルギーとは体を守る免疫のエラー反応

免疫細胞

私たちは、ウイルスや細菌など体内に侵入してきた異物に対して「抗体(アレルゲン)」をつくっています。抗体にはこれらの敵と闘う機能が備わっており、それが「免疫」です。

どんな異物が体内に侵入してきても、それに適合する抗体をつくることができます。本来、免疫がもつ役割は体を守ること。

しかし、食物や花粉、金属など体に害を与えない物質に対して免疫が過剰に反応し、攻撃することもあるのです。
そんな、体にとって悪影響を与える症状を引き起こすことを「アレルギー」といいます。

アレルギー(独: Allergie)はギリシャ語の「変わった働き」という意味が語源です。
アレルギーの歴史を振り返ってみると、紀元前460~377年頃にギリシャの医学者ヒポクラテスにより、「喘息」が初めて使用されたとされています。

アレルギーという概念は、1906年にオーストリアの小児科医であるピルケによって提唱され、日本では、1927年に内科学者であり細菌学者の稲田龍吉が「牛乳を飲むことによって発症するアレルギー喘息」について記載しています。
このようにアレルギーは歴史上、古くからその存在が知られていたのです。※1)

免疫反応は、外から入ってきた異物を排除するために欠かせない生理機能。

花粉やほこり、食物などの身近にあるものは、アレルギーの原因物質であるアレルゲンになる可能性があり、人によって様々です。また、そのアレルギーが何によって引き起こされ、体のどの部分に症状が出るのかで病名は変わってきます。

たとえば、湿疹とかゆみが全身に広がる「蕁麻疹(じんましん)」、咳や呼吸がゼイゼイするような症状が現れる「気管支喘息」。また、花粉が原因で鼻水やくしゃみ、目のかゆみが起こる「花粉症」などです。

たった一つの食べ物が日々の生活を苦しめる

フードアレルギー

さらに、年々患者数が急激に増加し、小児から大人まで幅広い世代にみられるアレルギーが「フードアレルギー」です。

フードアレルギーとは、卵や大豆、牛乳、そば、えび・かになどの特定の食物を摂取することにより、体を守る働きのある免疫が過剰に反応し、蕁麻疹や湿疹、下痢、咳、呼吸困難などの様々な症状を引き起こすこと。重症の場合は、アナフィラキシーショックを起こし、命の危険さえあるのです。

主なアレルギー症状
〇皮膚系:蕁麻疹、湿疹
〇呼吸器系:咳・鼻水・呼吸困難
〇消化器系:下痢・腹痛・嘔吐
〇その他:低血圧・意識障害 など

原因物質は食物に含まれるたんぱく質。体が食物を摂取して腸で成分を吸収する際、特定のたんぱく質を異物だと認識します。

そのため、血液中に存在する免疫グロブリンE(IgE抗体)と呼ばれるたんぱく質が過剰に反応し、フードアレルギーを発症。たとえば、卵のたんぱく質に反応するIgE抗体を持つ人は「卵アレルギー」に、牛乳のたんぱく質に反応するIgE抗体を持つ人は「牛乳アレルギー」になります。

フードアレルギーの2つのタイプ

フードアレルギーのタイプは、大きく2つに分類されます。

一つは「即時型」。こちらは一般的に花粉や食べ物、金属などのアレルギーとして、認知されているかもしれません。皮膚や粘膜、消化器、呼吸器などに症状が現れ、最も患者数が多いのは0〜1歳で、年齢が上がるにつれて患者数は減る傾向にあります。

即時型アレルギーは、食物を摂取した直後~1時間以内でのアレルギー反応がほとんどです。

アレルギー検査では血液を検査することで、アレルギー反応を引き起こす抗体が血流中に存在するかどうかを調べ、アレルゲンを推定。食物別に測定を行います。

lgE抗体は一人ひとりの免疫反応の違いによって変化し、免疫を担うマスト細胞※1と結合。その状態でアレルゲンと出会うことにより、マスト細胞が活性化してヒスタミンが放出され、アレルギー反応が起こるといわれているのです。

気づかれずに様々な症状を引き起こす遅延型のアレルギー

 

一方、アレルギーの原因食物を摂取してから、その反応が現れるまでに数時間~数日かかるのが「遅延型」。
即時型が原因食物を摂取後すぐに反応するのに対し、遅延型アレルギーは反応が遅いため、原因に気づきにくい“隠れアレルギー”と考えられ、食物過敏などとも呼ばれています。

遅延型アレルギーは原因食物を摂取しなくなっても、抗体がつくり直される約6カ月間は症状が持続し、慢性的で再発することもあります。

アレルギー症状は多種多様。年齢や体質のせいだと思い込んでいる症状は、もしかしたら遅延型アレルギーが原因かもしれません。

以下の症状は、遅延型アレルギーによって発症する可能性があります。

〇消化器官
過敏性腸症候群、便秘、下痢、吐き気、体重増加、セリアック病 など

〇神経系
頭痛、不安神経症、情動不安定、うつ、集中力低下、慢性疲労 など

〇筋骨格系
関節炎、関節痛、筋肉痛、だるさ、リウマチ、自己免疫疾患 など

〇泌尿生殖器系
夜尿症、頻尿、ほてり、尿意切迫、膣のかゆみ、おりもの など

〇呼吸器系
喘息、鼻水、鼻づまり、慢性副鼻腔炎、慢性咳、咽頭炎 など

〇循環器系
不整脈、胸痛、高血圧、頻脈 など

〇外皮系
ニキビ、アトピー性皮膚炎、ふけ、湿疹、目の下のくま、多汗 など

〇その他
むくみ、口内炎、ドライアイ、涙目、低血糖 など

遅延型アレルギーとは、本来ウイルスや細菌の侵入から体を守る働きをしているIgG抗体が、特定の食物のたんぱく質を「これは敵だ」と認識することで、免疫複合体を形成して炎症を引き起こすアレルギー反応です。

また、フードアレルギーには腸内環境も大きく関係しています。私たちの腸内には約100兆個もの細菌が存在。これらの細菌は、私たちが食べたものを消化し、成分を吸収するためにとても大切な働きをしています。

 

食物から摂取されたたんぱく質は、胃酸や消化酵素、腸内細菌によって、最終的にアミノ酸やペプチドなどに分解され、小腸で吸収されます。同時に、腸内細菌が正しく働くことで、小腸の中の粘膜がバリアーの役割と果たし、不要なものの侵入を防いでいます。

しかし、ストレスや外からの影響が原因となり腸内細菌の働きが乱れると、粘膜と粘膜の間に穴が開いてしまい腸内環境は悪化。その状態では消化能力が不十分で、分解不足の物質が血液中に漏れてしまうため、免疫バランスが崩れてアレルギーの原因にもなるのです。

抗体には病気の予防と発症の二面性がある

ここで、フードアレルギーに関連する抗体を紹介します。

私たちの体には、即時型アレルギーに関係する「IgE抗体」をはじめ、遅延型アレルギーの症状を引き起こす「IgG抗体」や「IgA抗体」、その他にも「IgM抗体」、「IgD抗体」という全部で5種類の免疫グロブリン(Immunoglobulin)があります。

免疫の中で大きな役割を担うたんぱく質で、血液中や組織液中に存在。また、抗体とは、侵入してきたウイルスや細菌などが体内に侵入すると異物と認識して結合し、それを無力化させるために働く免疫物質です。

IgE抗体

即時型アレルギーの原因となる「IgE抗体」は、マスト細胞と結合する抗体で、普段は不活性状態のヒスタミンを分泌させます。

ヒスタミンが神経や血管を作用し、最終的に人それぞれ固有のアレルギー症状を発症させるのです。

先ほど述べたように、IgE抗体の特徴は、アレルギーを発症させるスピード。食物または吸入によるアレルゲンを認識し、すぐにアレルギー反応を引き起こします。

IgG抗体

次に「IgG抗体」です。このIgG抗体によるアレルギー反応は、症状が現れるまでに数時間~数日と長い期間を要します。特徴はIgE抗体とは違い、マスト細胞とは結合しないため、マスト細胞からヒスタミンは分泌されません。

また、アレルゲンと結合して免疫複合体をつくるため、白血球などがそれを攻撃したり、リンパ球などの免疫細胞がそれに結合したりして、免疫反応を引き起こし、多種多様な症状を誘発するのです。

IgG抗体は血液中に最も多く存在し、その量は免疫グロブリン全体の80%を占めるほど。アレルギー反応の原因となる抗体がつくり直されるまでには、約6カ月かかります。

IgA抗体

さらに、数年前から遅延型アレルギー反応を引き起こすと考えられるようになったのが「IgA抗体」。目や鼻、唾液、消化器など全身の粘膜に存在する、まさに「粘膜免疫」です。特定のウイルスや細菌だけでなく、幅広い様々な病原体とも結合して粘膜を防御。

また、IgA抗体が低下すると病気にかかりやすくなり、疲労感も高まるといわれています。さらに、新生児はIgA抗体を持っておらず、この抗体が特に多く含まれる初乳から体内に吸収。

生後7~8ヶ月頃からIgA抗体が分泌され始めます。このIgA抗体も遅延型アレルギーと関係しているとされ、数年前からIgA抗体の検査も行われるようになりました。

・即時型
IgE抗体

・遅延型
IgG抗体・IgA抗体

日々、様々な病気に対して不安を抱え、いくつもの病院に行ってもその原因がわからず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。そのままでは問題が解決されぬまま苦しみだけが続いてしまいます。

気づかずに食べ続けてしまう傾向があり、私たちの健康や美容を妨げているかもしれない「遅延型アレルギー」。自分の体を正しく理解し、毎日の食生活を見直すことで、本当の健康や美容に近づいていけるのです。

※1)出典:
「最新食物アレルギー」永井書店 中村晋, 飯倉洋治 著

※2)マスト細胞:
気道や腸管などの粘膜や皮膚など全身組織に広く分布するマスト細胞は、1878年ドイツの細菌学者・生化学者であるパウル・エールリヒにより発見された、栄養分の入った顆粒がぎっしり詰まっているように見えたためギリシャ語で乳房を意味する“mast”細胞と名付けられた。マスト細胞の機能とは、高親和性IgE受容体を介してIgE抗体と結合、アレルゲンの侵入により、即時型アレルギー反応を引き起こす。

ブログ記述者

ブログ記述者

理事長 松山 淳

杏林大学医学部医学科卒業。慶應義塾大学医学部助手・医学部附属厚生女子学院(現:慶應義塾大学看護医療学部)講師、国立病院臨床研究部病理室長などを経て、米国抗老化医学研究所・クリニックにて研修。現在、日本人初のアンチエイジングスペシャリストとして、米国アテナクリニックインターナショナル抗老化部門部長、及び日本の複数の抗老化医療研究所、クリニックの顧問医を務める。