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副腎疲労検査は病院で~副腎疲労症候群

副腎疲労症候群

毎日の生活で感じる疲れ。それは年齢によるものだと思っている方も多いかもしれません。
もちろん、ストレスや栄養不足、睡眠不足なども影響していますが、その疲れの原因となっている臓器があることをご存知でしょうか。

それは「副腎」という臓器です。

今回は、その副腎が私たちに与える影響や、その仕組みなどをご紹介します。

グランプロクリニック銀座では、日本でまだあまり認知されていない「副腎の疲労度」をチェックできる検査を提供しています。

副腎疲労検査はこんな方におすすめ

●ストレス状態
●エネルギー不足
●疲労
●腹部の肥満
●不眠症
●不安感
●うつ
●血糖調節不全

副腎疲労検査とは

副腎とは、ストレスなどから体を守るホルモン(コルチゾール)を分泌する臓器で、生命維持活動に不可欠な役割を果たしています。
しかし、ストレスを多く受けすぎるとコルチゾールが多く分泌され、副腎は次第に疲労していきます。

その影響は、体や心の回復力、エネルギー、耐久力、そして生命そのものにもおよび、私たちの健康は、副腎の正常な働きにかかっているとも言えるのです。
この副腎ストレス検査では、起床後から就寝前まで1日4回唾液を採取し、副腎から分泌されるコルチゾールなどを測定。現在の副腎疲労度を調べることができます。

私たちの生命を支える小さな臓器「副腎」

副腎

副腎とは、左右の腎臓の上に存在する1つ3~5g程度のとても小さい臓器。腎臓との直接的な関係はありません。

副腎

生命維持のために不可欠であるホルモンを製造・分泌する内分泌器の一つです。その他にも、血糖コントロールや免疫機能、炎症反応など、私たちが生きるうえで大切な様々な機能が備わっています。

「ストレスの腺」。

副腎はそう呼ばれることもあります。

ケガや病気、仕事やプライベートなど、生きている中で感じる数多くのストレスに、体が対処するよう働きかけるのが、副腎の役割。
生きるためのエネルギーや、その回復力は、副腎の機能によるもので、副腎なくして私たちは生きることができないのです。

体内のホルモンは副腎でつくられている

50種類以上のホルモンをつくる副腎。その表面は3つの層に分類されます。
一番上は皮膜。皮膚と粘膜です。

その下には副腎皮質があり、さらに副腎髄質が下に重なっています。副腎でつくられるホルモンとして、たとえば、副腎皮質では、コルチゾールやDHEAなどがあります。
また、興奮した時に血圧を上げるアドレナリンは副腎髄質でつくられます。

まず、副腎皮質ではコレステロールを原料にしてホルモンが分泌。
コルチゾールやDHEA、アルドステロンなどです。ストレスに対抗することが主な働きです。

また、交感神経に影響を受ける副腎髄質では、交感神経と連携しながら生理作用を調整。
交感神経が優位になるとアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの交感神経系のホルモンが分泌されます。

そもそもホルモンとは何なのでしょうか。

一般的に有名なのは男性ホルモン、女性ホルモンである性ホルモン。
子孫を残すという最も大切な役割のあるホルモンです。

とはいえ、その役割はほんの一部。私たちの体内には約100種類ものホルモンが存在しています。
内分泌器で日々つくられるホルモンは、血液中に分泌され、私たちの様々な活動を支えているのです。

ストレス vs コルチゾールとDHEA

さて、ここでは日々のストレスと闘う2つのホルモンを紹介します。

まずはコルチゾール。
ストレスを感じると、それに対抗するためにコルチゾールを分泌します。

コルチゾールは血糖値の上昇させるため、糖や脂質、たんぱく質の代謝を抑制。
たとえば、生きるためには多くのエネルギーが必要で、そのエネルギーになる血糖値を上昇させます。

つまり、より大事な場面では大量のコルチゾールが分泌されるのです。
分泌量は朝から夜にかけて変化。

これを「日内変動」と呼びます。

コルチゾールの分泌量は起床時が最も高く、その後正午にかけて低下し、さらに就寝時には一番低い状態へと変わっていきます。

一方、DHEAは別名「若返りホルモン」。
その分泌量は思春期に急激に高まり、20代でピークに達します。その後、分泌量が急速に減少し、40代では約半分、80代ではほぼ分泌されなくなってしまうのです。

コルチゾール

副腎皮質から分泌されるホルモンの一種。
ストレスを受けた時に分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれ、また、たとえば低血糖の場合、分泌されると脂肪をエネルギーに変えてくれます。
主な働きとしては、肝臓での糖の新生や筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織における脂肪分解などの代謝の促進、抗炎症作用、免疫抑制作用など、私たちにとって必須となるホルモンです。

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)

コルチゾール同様、副腎皮質でつくられるステロイド系のホルモンです。
男性ホルモンや女性ホルモンなどの原材料になるため、「ホルモンの母」とも呼ばれています。
たとえば、筋肉や骨の形成促進、記憶力や意欲の向上、美肌作用などの効果があります。
体内の細胞レベルから健康な状態を維持する抗酸化物質であるため、40歳から50歳頃に現れる様々な生活習慣病に対抗できます。
まさに、抗加齢が望めるホルモンなのです。

2つの関係が健康維持には大切である

副腎から分泌されるこれら2つの「抗ストレスホルモン」は、お互いに連動して働く仕組みになっています。

ストレスを感じるとコルチゾールは分泌されますが、それと同時に、大量の「活性酸素」も生成されます。

もともと活性酸素には体内に侵入してきたウイルスや細胞と闘う役割があります。
しかし、増えすぎると悪影響を与えます。いわゆる酸化。体を錆びさせるのです。

ストレス

たとえば、ストレスをはじめ、紫外線や喫煙、飲酒、汚染物質からも体内の活性酸素は増えます。頻繁にコルチゾールが分泌されると老化は進み、病気にもかかりやすくなります。

そこで、その酸化を防いでくれるのがDHEAの存在です。DHEAはコルチゾールとほぼ同時に体内で分泌され、コルチゾールを調整します。
いわゆる「抗酸化ホルモン」なのです。

また、コルチゾールが大量に分泌されると、免疫力の低下や筋肉の分解を促進、骨形成の抑制などが起こってしまいます。
これに対してDHEAは、免疫力を向上させ、筋肉の維持などに貢献するのです。私たちの体は、この2つのホルモンのおかげで正常に保たれています。

ストレスがきっかけで起こる「副腎疲労」とは

副腎疲労。この2つのホルモンバランスが乱れる要因の一つがこれです。日々の生活で様々なストレスを感じてコルチゾールの分泌が続くと、副腎に疲労が蓄積。必要な時に十分な量を分泌できなくなります。

それによって、ホルモンバランスが崩れ、副腎の機能が低下してしまうのです。

副腎機能の低下は、疲労と関係しています。

これは、1990年代にアメリカの医師で副腎機能と内分泌系機能の健康への影響に関する研究の第一人者であるジェームズ・L・ウイルソン(James L. Wilson)によって、「アドレナル・ファティーグ(=副腎疲労)」と定義されました。※1

副腎疲労の原因

また、副腎疲労の主な原因はストレスです。
ストレスの種類には身体的、情緒的、心理的、環境に由来するもの、感染性のもの、さらにこれらの組み合わせもあります。
副腎はそれらすべてのストレスに反応してしまうのです。

たとえば、家族の死や仕事のプレッシャー、人間関係、病気、運動、食生活など。その様々なストレスが積み重なって慢性化することで、副腎疲労になってしまいます。

副腎疲労によって現れる代表的な症状が、慢性的な疲労感です。けれども、疲労というものは検査を受けても原因がわからないことが少なくありません。疲れて体調が悪いのに症状として出ないため、家族や仕事の同僚、友人からは「やる気がないの?」と勘違いされたり、慢性疲労症候群と間違えられたり。さらには、うつ病だと思われてしまうこともあります。

副腎疲労による主な症状

  • 疲れやすく、疲れが抜けない
  • 朝起きられない
  • 寝つきが悪く、熟睡感がない
  • 集中力が低下し、物忘れが増える
  • 何事においてもやる気が出ない
  • 気分が落ち込みやすい
  • 風邪をひきやすく、なかなか治らない
  • 生理痛、PMS(生理前症候群)

 

現在の不調や疲労は、もしかしたら副腎疲労という可能性も考えられます。
以下のチェックリストで確認してみてください。

副腎疲労チェックリスト

□ストレスやプレッシャーへの対処能力が低下した。
□仕事の生産性が以前より低い。
□認知能力が低下したように感じ、以前より物事を明瞭に考えられない。
□急かされたり、プレッシャーをかけられたりすると、思考が混乱する。
□感情的になる状況を避けがちである。
□プレッシャーによって、神経質になりやすい。
□緊張すると胃がもたれ、胃痛を起こしやすい。
□原因不明の恐怖や不安を多く抱えている。
□性欲が以前より著しく低下している。
□座った状態や横になった姿勢から急に立ち上がると、立ちくらみやめまいがする。
□貧血のようなめまいや失神を起こす。
□慢性的に疲れており、眠っても疲労が解消されない。
□くるぶしが時々むくみ、夕方の方がひどい。
□心理的または情緒的なストレスを受けた後は、横になったり休養したりする必要がある。
□筋力が低下しているように感じる。
□手足がむずむずする。
□アレルギーを起こすようになり、または、反応の頻度や重症度が増加した。
□皮膚をひっかくと、白線が1分間以上残る。
□顔や首、腕にしみが増えた。
□全身にだるさを感じる。
□原因不明の頭痛がしばしば起こる。
□冷え性である。
□風邪をひきやすい。
□血圧が低い。
□ストレスを感じるとお腹が空いたり、混乱したり、ふらふらしたりする。
□非常に疲れてだるい時期に、理由なく体重が減ったことがある。
□無力感や絶望感がある。
□忍耐力が減り、他人に対して以前よりもイライラする。
□首のリンパ節が腫れていることが多い。
□理由なく吐き気がしたり、嘔吐したりすることがある。※2

自分自身のストレスを知ることがスタート

毎日の生活を忙しく過ごす現代人にとって、ストレスマネジメントはとても大切なことです。しかし、なかなか日頃から意識することは難しい。その第一歩として「副腎疲労検査」があります。検査の結果をもとに、まずは自分の生活習慣や食生活を見つめ直すことができるのです。

以下は、生活習慣や食生活を改善するための一例です。

慢性的なアレルギーや有害物質の蓄積も副腎疲労の原因にもなります。

  • 適切な時間に起きて寝ること。
  • 朝日をしっかりと浴びる。
  • 質の良い睡眠をとる。
  • 新鮮で栄養バランスの摂れた食事をする。
  • 副腎に必要な栄養を補給する。
  • しっかり呼吸し、時々深呼吸をする。
  • 適度な運動をする。
  • アレルギー物質や重金属・環境汚染物質を避ける。

 

さらに、高濃度ビタミンC点滴も有効な治療です。

抗酸化ビタミンであるビタミンCは、コルチゾールの過剰分泌による酸化を防いでくれます。つまり、体内のビタミンC濃度を上げることで活性酵素を除去され、副腎の疲労回復を改善することができるのです。

グランプロクリニック銀座では、「副腎疲労検査」として、ストレスを調べる検査キットで唾液を採取し検査します。

具体的には、起床後から就寝前まで1日4回唾液を採取。
副腎から分泌されるコルチゾールの分泌レベルや1日の変動値、関連するその他の要因を測定し、現在の副腎疲労度をチェックすることができます

※1)アドレナル・ファティーグ
※2)「医者も知らないアドレナル・ファティーグ」
中央アート出版社 ジェームズ・L・ウィルソン著 本間良子訳 本間龍介監修

ブログ記述者

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理事長 松山 淳

杏林大学医学部医学科卒業。慶應義塾大学医学部助手・医学部附属厚生女子学院(現:慶應義塾大学看護医療学部)講師、国立病院臨床研究部病理室長などを経て、米国抗老化医学研究所・クリニックにて研修。現在、日本人初の抗加齢スペシャリストとして、米国アテナクリニックインターナショナル抗老化部門部長、及び日本の複数の抗老化医療研究所、クリニックの顧問医を務める。