花粉症・アレルギー注射が効果的である理由とは

今年も到来。「花粉症」の季節です。春ならではの楽しみも多い中、花粉症の方にとっては一年で最もつらい季節かもしれません。そんな花粉症に影響する「2019年春の花粉飛散予測※1」では、東北から近畿、九州地方までの広い範囲で例年を上回り、特に東海地方は例年よりも多く、北海道地方は例年よりも少ないという見込みです。
また、花粉の飛散量は前年の夏の天候に関係しています。2018年は東北から九州地方にかけて気温が高く、日照時間も長い。降水量も平年より多くなりました。花粉を生み出す花芽の形成は、前年夏の気温が高く、日照時間が長いと多くなるといわれています。
「今年は花粉が多いのか…」と悩む方も多いかもしれません。そんな方のために、グランプロクリニック銀座では「花粉症・アレルギー注射」をご用意しております。
花粉症のシーズンが始める前に注射することでアレルギー症状を緩和し、春の生活をスッキリとさせてくれます。
花粉症・アレルギー注射はこんな方におすすめ
●花粉症アレルギーをお持ちの方
●アレルギー症状にお困りの方
●ステロイド不使用で治療したい方
●毎日のムズムズが気になる方
●内服薬や点鼻薬などで効果の実感があまりない方
●春の肌トラブルでお悩みの方
●一年を通して目や鼻に症状がある方
●花粉症による疲労を感じる方
花粉症・アレルギー注射とは
花粉症などによるアレルギー症状向けの注射治療です。当院の「花粉症・アレルギー注射」はステロイドを一切使用せず、天然系の抗アレルギー剤を用いてアレルギー症状の緩和・軽快を促します。
4人に1人がなっている「花粉症」という病
現在、日本人の4人に1人が花粉症だといわれています。まさに「国民病」です。
花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉によって、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を起こす病気のこと。「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれており、原因物質である「アレルゲン」によって症状が引き起こされます。花粉症はそのアレルゲンが飛ぶ季節にだけ発症するのですが、日本で約60種類の植物が花粉症に関係していると報告されています。
主な原因物質(アレルゲン)※2 | |
スギ【2月~4月】 | 本州や四国、九州の山中に分布する花粉症の代表である |
ヒノキ【3月~4月】 | スギ花粉に似たアレルギー物質をもつ |
ハンノキ【1月~4月】 | 森や湖などの湿地に多く育つ |
シラカバ【3月下旬~6月】 | スギがほとんどない北海道ではシラカバ花粉症が多い |
ブタクサ【8月~9月】 | 秋の花粉症の代名詞 |
ヨモギ【9月~10月】 | 日本全域で飛散する |
このように花粉症にはほぼ1年中かかるという可能性があります。
花粉症が現れやすいのは目と鼻です。 たとえば目の場合、かゆみや充血、涙などの症状が現れます。また鼻の場合は、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどです。他にも喉の渇きや体のだるさ、熱っぽさ、皮膚のかゆみ、下痢、イライラ、集中力の低下といった全身症状を伴うことも少なくありません。
そもそも、なぜこのような症状を引き起こされるのでしょうか?
アレルギー体質と花粉症の関係性
それでは花粉症のメカニズムを紹介します。
体内に入った花粉に対して起こす体の反応が花粉症です。このことを「免疫反応」といいます。私たちの体は侵入してきた花粉を異物と認識。この異物(アレルゲン)に対して抗体をつくり、再び侵入してきた花粉を排除しようとするのです。
とはいえ、これだけ多くの花粉が飛散する中、花粉症になる人と花粉症にならない人では何が違うのでしょうか。
一般的にアレルギー体質の人は花粉症になりやすいといわれています。アレルギー体質とは、免疫のバランスに偏りがあり、体内へのアレルゲンの侵入に対して過剰な反応を示す体質のこと。これには遺伝も関係していますが、最近ではアレルギー体質になる人が増加傾向にあります。その原因はストレスや大気汚染による体質の変化、生活における衛生面の向上による幼少時の細菌感染の減少、アレルゲンに対する過敏性の高まりなどです。
そもそも花粉が体内に入ってもすぐに花粉症になるわけではありません。体内に花粉が入るとアレルギー体質の人は花粉(アレルゲン)に対応するための抗体をつくりますが、人によってその期間は異なります。数年から数十年など様々。そして、抗体が十分な量になり、再び花粉が体内に入ると花粉症の症状が現れるのです。近年、飛散する花粉量が増加しているため、抗体がつくられる期間が短くなっているということも考えられます。
花粉症で苦しむ人たちは世界中に存在する
国民病ともいわれている花粉症ですが、現在までにどのような経緯を辿ってきたのでしょうか。
世界では古くから花粉症が確認されています。花粉症の症状は風邪と似ているため、いつ出現したのかまだ正確には明らかになっていないのですが、1560年頃にイタリアでその存在が報告されました。1800年代にはイギリスの農夫に「枯草熱」が蔓延し、その後の研究でその症の原因が花粉であることがわかりました。
それ以降、花粉症は「hay fever」という症状名で定着したようです。
日本では、戦後アメリカの進駐軍が持ち込んだとされるブタクサが引き起こす花粉症が最初の症例だといわれています。
また、1964年に報告されたスギによる花粉症は、日本固有の症状であるとされています。
生活環境の変化が発症率を上げている
また、花粉症の人の多くは食事や睡眠によって体内環境が汚れていると考えられています。
花粉は肌にも不調をもたらす
肌の不調を感じる方が多いとされる春。その原因の一つが花粉による影響です。花粉症は目や鼻の症状、体調面だけでなく、肌荒れなどの肌トラブルも引き起こします。
特に症状が現れやすいは、目元や首元、頬です。花粉が毛穴などから入り込むことで炎症が現れますが、それによって肌が敏感になってしまうのです。
皮膚にもアレルゲンと戦うための免疫機能が備わっています。それが過剰に反応することでアレルギーを発症。
「花粉症皮膚炎」とも呼ばれています。
花粉の影響で皮膚のバリア機能の低下や血液中のヒスタミンの増加により、皮膚にかゆみやかぶれなどのアレルギー炎症が現れるのです。
妊娠すると花粉症になりやすい?
また、妊娠と花粉症についても紹介します。
女性は妊娠すると体内環境が変化するといわれています。女性ホルモンの分泌量の増加や自律神経の働きの変化、体内の水分量の増加など。それらの影響で、もともと花粉症だった人は症状が悪化したり、花粉症ではなかった人が突然花粉症を発症したりします。
詳しく説明すると、女性は妊娠中に女性ホルモンであるエストロゲンの量が増加。それによって、体の防衛機能が高まり、アレルゲンに対して過剰に反応してしまいます。
つまり、アレルゲンである花粉に過剰反応して体外に排出しようとするために花粉症というアレルギー反応が起こるのです。
もう一つは、妊娠中は体内の血液量が増え、同時に水分量も増加するからです。一般的に体内に水分が溜まっている状態では花粉症の症状が出やすいといわれています。
また、血液の循環が悪い冷え性の方は、体内に余分な水分が溜まっていることが多い傾向にあるため、花粉症の悪化や、発症の可能性が高くなるのです。
花粉症への効果が期待できる「注射治療」
そんな花粉症の対策で大切なのが日頃のセルフケアです。
花粉症の原因となる花粉は空気中にたくさん含まれているため、花粉をできるだけ身の回りに残さないようにすることで症状の悪化を防げます。
たとえば、花粉の飛散量が多い時の外出を控えたり、外出時にマスクや眼鏡を着用したり、花粉が付着しやすい毛織物などのコートを避けたり。また、帰宅時に衣服や髪をよく払ってから入室し、手洗い・やがいなどを徹底するようにしましょう。
他にも、飛散量の多い時には、窓や戸を閉めておくことや洗濯物の避けること、掃除を念入りに行なうことも重要です。
そして、セルフケア以外にもおすすめの対策があります。
抗アレルギー薬
まずは、抗アレルギー薬を服用することです。「花粉症の薬は症状が出てから服用する」という方が多いと思いますが、症状が出ているということは、すでにアレルギーを発症しているのです。それでは花粉症の対策としての役割を果たしていません。
予防のためには花粉が飛び始める約1カ月前から抗アレルギー薬を服用することがおすすめです。
早めの服用であれば花粉シーズンになっても症状の軽減を期待できます。
注射治療
次に、もう一つの花粉症対策を紹介します。それは注射治療です。
これは、花粉症が始まる前に注射を行なうことで、事前に体内でアレルギー反応を起こして花粉症の症状を軽減するという治療になります。
私たちの体はアレルゲンが侵入すると、それに反応して抗体をつくり、マスト細胞※4の表面に付着。
再び体内に侵入すると、マスト細胞の表面に付着した抗体がアレルギー物質と結びついて働きを抑えます。
その際にマスト細胞が刺激されるとマスト細胞内からヒスタミンを放出。このヒスタミンがアレルギー症状の原因となるのです。
グランプロクリニック銀座が提供する「花粉症・アレルギー注射」は、花粉などのアレルギー症状を生み出すヒスタミンを抑制します。
このように、日頃のセルフケアにプラスして注射治療を活用することで、花粉症シーズンであったとしてもスッキリとした生活を送ることができます。今年こそは花粉症でつらい思いをしたくないという方は、「花粉症・アレルギー注射」を受けてみてはいかがでしょうか。
※1)
日本気象協会 2019花粉飛散予測
※2)
公益社団法人 全日本病院協会
※3)
花粉症環境保健マニュアル
※4)
マスト細胞:
気道や腸管などの粘膜や皮膚など全身組織に広く分布するマスト細胞は、1878年ドイツの細菌学者・生化学者であるパウル・エールリヒにより発見された、栄養分の入った顆粒がぎっしり詰まっているように見えたためギリシャ語で乳房を意味する“mast”細胞と名付けられた。
ブログ記述者

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グランプロクリニック銀座理事長
岩本 麻奈
東京女子医科大学卒業。慶應病院や済生会中央病院などで臨床経験を積んだ後、1997年に渡仏。美容皮膚科学、自然医学、抗老化医学などを学ぶ。現在、パリの中心に居を構え、欧州大手製薬会社やコスメメーカーなどのコンサルタントを務める傍ら、様々なメディアを通して美容情報を発信中。著書は『女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識』『パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ』など多数。
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