サイトカイン療法サイトカイン療法
     

マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査とは

マイクロアレイ

日本人の死因の第1位は “がん”です。
3人に1人が“がん”で亡くなり、2人に1人が“がん”を発病する時代。

今や「がん」は国民病となっています。
その「がん」の中でも、死亡数と発病数ともに全体の約半分を占めている消化器系がん(胃、大腸、膵臓、胆道など)

私たちにとって、消化器系がんは特に身近であり、予防が大切になってくる「がん」なのです。

グランプロクリニック銀座では、がん予防の一つである「マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査」をご用意し、従来の検査では行えなかった遺伝子レベルでの早期発見を可能にします。

マイクロアレイ検査はこんな方におすすめ

●がんの危険性が高まっていると思われる方
●家族にがんの既往歴のある方
●生活の習慣・環境問題にリスクがあると思われる方
●がんの早期発見の検査を受けたいと思っている方
●がん予防に検査を利用したいと思っている方
●従来の検診と異なった角度からも検査をしたい方
●以前がんの治療を受け、再発・転移が心配な方

マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査とは

マイクロアレイとは、消化器系がんの遺伝子検査で、がんのような異物に対する体の反応を遺伝子レベルで測定できる最新の技術です。

末梢血液細胞中の2,664遺伝子の発現状況を測定・解析することで、感度(がん患者をがんと判定)98.5%、特異度(がんにかかってない人を健康と判定)92.9%で消化器系がんの有無と疾患部位の判定を行うことが可能です。

がん細胞が発生すると体内では免疫システムが働き、その際血液中に特有の遺伝物質(mRNA)が現れます。

血液

そこで、マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子検査)では、血液から採った遺伝物質を、約4万4,000種類もの遺伝物質を並べた「DNA マイクロアレイ」をガラス板に載せて反応させ、mRNAの有無や濃度などを解析します。

がん患者には固有の構成パターンが存在するため、がんの有無がわかります。
検査方法としては、まず採血(5ml)を行い、その後遺伝物質の抽出血液から遺伝物質を抽出し、蛍光を抽出した遺伝物質から解析。
そして、遺伝物質の反応パターンでがんを判定します。

体内の様々な組織で生まれるがん細胞

がんは臓器や血液、骨などの様々な場所で発生します。

皮膚や内臓の粘膜といった上皮細胞にできる「上皮細胞がん」。
多くの場合は、このがんになります。

その理由として、新陳代謝が盛んな上皮では、他の部位と比べると細胞分裂の回数が多く、その分DNAをコピーする時にミスも起こりやすくなるためです。

他にも、筋肉などに発生する「肉腫」、赤血球や白血球、血小板などの血液細胞のもととなる造血幹細胞ががん化する「血液がん」があります。
いずれも年齢が上がるほど「発がん要因」と接する機会も増えるため、発生しやすくなる傾向があるのです。

女性の発病が多いとされる消化器系がん

がんの種類は様々ですが、生活習慣の違いによっても、がんの種類は変わってきます。

国立がん研究センターがん対策情報センターが発表した「日本人のためのがん予防法※1」では、喫煙や飲酒、食事、身体活動、体型、感染という6つの要因が、がんの予防の鍵になるとされています。健康習慣の実践の有無が、がんの発生率の差に影響を与えると考えられており、がんは生活習慣病であるといえるのです。

肺

がんの死亡数を部位別にすると、2016年は「肺がん」が男性の1位になっており、女性の1位は「大腸がん」です。※2

ちなみに、40歳以上の男性の場合、消化器系がん(胃、大腸、肝臓)の発症が多く、70歳以上ではその割合は減少し、前立腺がんと肺がんの割合が増加します。

一方、女性では40代で乳がんや子宮がん、卵巣がんが多くを占めますが、高齢になるにつれてその割合は減少し、消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加傾向です。つまり、消化器系がんの発病は女性の方が多いのです。

改めて、消化器系とは、胃や大腸、膵臓、胆道などの総称になります。
消化器系がんは初期症状が現れにくく、進行するまで気づかないことが多いというのが特徴です。

胃がん

胃がん

胃の表面にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞になって増殖を繰り返すこと。

喫煙や飲酒、食事などの生活習慣、ヘリコバクター・ピロリ菌※3の感染などが、発病リスクを高めるとされています。
また、塩分の多い食品の過剰摂取や、野菜・果物の摂取不足も発病の要因です。初期段階では自覚症状が出ることは少なく、進行しても症状を感じない場合もあります。

代表的な症状は、胃の痛みや不快感、胸やけ、嘔吐など。
しかし、これらは胃がんの特有症状ではなく、胃炎や胃潰瘍の場合でも発症することもあります。

大腸がん

大腸

長さ約2mの大腸(結腸・直腸・肛門)で発生する大腸がん。
大腸の粘膜に発生したがんは、次第に大腸の壁に深く侵入し、やがて外まで広がって腹腔内に拡散したり、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器に転移したりします。

進行すると症状が出ることが多くなり、血便や下血(腸からの出血によって赤や赤黒い便が出る)、下痢と便秘の繰り返し、おなかが張る、貧血、体重減少などを発症。
さらに進行すると腸閉塞となり、便は出なくなり、腹痛や嘔吐などを引き起こします。

膵臓がん

膵臓
膵臓とは、胃の裏側にある約20㎝の横に細長い臓器。
主に2つの役割があり、膵液をつくる外分泌機能と血糖を調節するためのホルモンをつくる内分泌機能です。

膵臓がんは、膵液の十二指腸への通り道である膵管から発生したものが9割以上を占めます。
特徴的な症状がないことから早期発見が難しいがんです。

進行すると膵管が塞がれて、腹痛を起こしたり、黄疸(体内に胆汁が溜まって皮膚や白目の色が黄色くなること)を発症したりします。
また、膵臓がんの発症から2年以内に、約50%が糖尿病を発症する傾向にあります。がんの原因は喫煙や肥満、慢性膵炎や糖尿病などの病気、遺伝などです。

胆道がん

肝臓でつくられた胆汁を流す管である胆管は、長さ15㎝、太さ7㎝ほど。

胆道がんとは、胆嚢にできる胆嚢がん、胆管にできる胆管がん、胆汁の出口である十二指腸乳頭部にできる乳頭部がんの総称です。
胆道がんは胆管の内側の粘膜から発生します。

胆管は膵管と合流する場所。そこで異常が起き、膵液が胆管に逆流することががんの原因です。
胆道がんには生活習慣も影響しており、肥満や高カロリーな食事も発生に影響します。

胆汁が胆管に逆流して血液中に流れ出して黄疸やかゆみを発症し、尿が濃くなったり、白くなったりします。
また、胆管炎や膵炎によって腹痛や発熱などの症状も。
女性より男性の方が多く、高齢になるにつれて罹患率は高くなります。

9割のがんは早期発見によって治癒できる

また、国立がん研究センターがん対策情報センターでは「5年相対生存率」というデータを発表しています。
「5年相対生存率」とは、あるがんと診断された場合に、治療でどのくらい生命を救えるかを示す指標。

あるがんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、日本人全体で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで表します。

100%に近いほど治療で生命を救えるがん、0%に近いほど治療で生命を救い難いがんであることを意味します(正確には、性別、生まれた年、および年齢の分布を同じくする日本人集団)。※4

そのデータから見えてくることは、膵臓と胆道は他の部位と比較しても5年生存率は低く、膵臓は最下位で男性は7.9%、女性は7.5%と、予後がとても悪いがんなのです。

しかし、がんは不治の病ではない。
半分程度のがんは治る可能性があり、早期で発見できれば 9割は治癒するといわれています。

だからこそ、生存率を高めるために必要なのは早期発見・早期治療。がん治療では、検査でがんを早期発見することがとても大切になってきます。

遺伝子レベルでガンを発見する「マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査」

生活習慣を改善することや、健康維持に努めたりすることはもちろん大切です。
とはいえ、がん予防のためには、がん検査を受け、がんが発病しているのかを確認することも重要になってきます。

検査によって、がんの早期発見ができれば死亡率は下がり、残りの人生を自分らしく満足して生きることが可能。
それを実現してくれる検査があります。

最新の検査技術の一つである「マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査」です。

がんの早期発見につながるといわれているこの「マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査」は、がんによる体の反応を遺伝子レベルで分析することができます。

この検査は、金沢大学発の医療ベンチャー「株式会社キュービクス※5」が提供している、世界で初めて遺伝子レベルでの測定を可能にしたバイオマーカーです。

一般的ながん検査の一つである「腫瘍マーカー」。

腫瘍マーカー

その検査では、がんの目印となる物質である腫瘍マーカーを使用し、血液中の物質を測定します。
体内にがんが発生することで血液中にその物質が現れるのです。

しかし、早期の状態では数値に表れないという場合もあります。

一方、マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査では、遺伝子による「がん細胞が発生している」というメッセージを分析することが可能です。

その具体的な仕組みとしては、体内にがんが発生すると、病気の発症や異物の侵入から体を守る免疫システムが、血液内のがん細胞を認識して攻撃します。
その段階で遺伝物質(mRNA※6)が出現。

その物質を測定することで、がんの有無を判別することができます。
つまり、今までの早期発見よりも早い段階で細胞の異変を知ることができる、いわば、がんの超早期発見検査です。

また、検査する各部位によって様々な種類がある腫瘍マーカーに対して、マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査では、胃・大腸・膵臓・胆道などの消化器系がんを1度の採血でまとめて検査できます。

しかも、検査する部位にもよりますが、腫瘍マーカーの発見率は数%~50%程度なのに対して、マイクロアレイ血液検査の発見率は90%以上であり、がんの部位を特定することも可能です。

さらに、この検査のメリットとしては、検査での1回の採血は5mlのみで、体への負担や検査時間が少ないことです。
また、特殊な薬剤の投与やX線の被爆もないため、簡単に安心して受けられる検査になります。

マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査についてのよくある質問

Q:この検査では何がわかるのですか?

A:1回の採血で消化器系がん(胃・大腸・膵臓・胆道)の有無を遺伝子レベルでまとめて判別します。

Q:がんになりやすい体質は分かりますか?

A:この検査は、採血時におけるがんの有無を調べるため、がんになりやすい体質なのかを判別する検査ではありません。

Q:検査を受けるための事前準備などはありますか?

A:事前の食事制限や薬剤の投与などを行う必要はありません。

Q:検査はどのくらい信頼できるのですか?

A:この検査の中心となる新技術は、消化器内科の専門医によって実施された臨床試験で明らかにされました。この検査は消化器系がんに対して、感度と特異度はいずれも90%以上です。その研究成果は英文の科学雑誌(Biochemical and Biophysical Research Communications誌)に掲載されています。
参考論文
2010, Biochem. Biophys. Res. Commun. 400(1):7‐15.
Differential gene expression profiling in blood from patients with digestive system cancers.

がん検査による早期発見・早期治療を

生活習慣の改善とともに、心がけてほしい「マクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査。

繰り返しになりますが、現在の日本人の死因第1位は“がん”です。
しかし、がん検査は、がんの早期発見によって死亡率を減少させることのできる確実な方法になります。
万が一、がん検査を受けた結果が「陽性」だったらどうしよう…。そう考えると、がん検査を躊躇する人もいるかもしれません。

不安になる女性

本来、がん検査の目的は、多くのがんを発見することではなく、症状が現れる前にがんを見つけ出して早期で適切な治療を行い、がんによる死亡を防ぐこと。また、早期発見・早期治療によって生活の質(QOL=Quality of life)を向上させることです。

グランプロクリニック銀座の「マイクロアレイ(消化器系がん遺伝子)検査を通して、生活習慣を見つめ直しましょう。
健康を維持し、幸せな暮らしを送り続けるための一つの手段として、がん予防はとても大切なことなのです!

※1)国立がん研究センター:科学的根拠に基づくがん予防「日本人のためのがん予防法」
※2)国立がん研究センター:最新がん統計「1.日本の最新がん統計まとめ」※3)ヘリコバクター・ピロリ菌:別名ピロリ菌。ひげのような毛を数本持ち、螺旋状の形をしている(ヘリコ:螺旋、バクター:細菌を意味する)。胃粘膜に侵入・潜伏し、胃の中で炎症を引き起こす細菌。1983年にオーストラリアのロビン・ウォレンとバリー・マーシャルによって発見された。※4)国立がん研究センター:最新がん統計「4.生存率」
※5)株式会社キュービクス

※6)mRNA:

遺伝情報の伝達やたんぱく質の合成などに関わる生命の根幹物質である核酸。その一つがRNAである。細胞の核内や細胞質内に存在する。RNAはmRNA(メッセンジャー)とtRNA(トランスファー)、rRNA(リボソーム)の3種類。mRNAにはDNAの遺伝情報を写し取って、その情報を伝達する役割がある。

ブログ記述者

ブログ記述者

理事長 松山 淳

杏林大学医学部医学科卒業。慶應義塾大学医学部助手・医学部附属厚生女子学院(現:慶應義塾大学看護医療学部)講師、国立病院臨床研究部病理室長などを経て、米国抗老化医学研究所・クリニックにて研修。現在、日本人初のアンチエイジングスペシャリストとして、米国アテナクリニックインターナショナル抗老化部門部長、及び日本の複数の抗老化医療研究所、クリニックの顧問医を務める。