グランプロクリニック銀座は第二種再生医療を提供することが
正式に認められました
当院は、2019年3月15日に第二種再生医療等提供計画番号を取得。第二種再生医療を提供できる医療機関として認定されました。そして2021年1月15日、「慢性疼痛に対する自己脂肪由来幹細胞による治療」も新たに認められました。
幹細胞を用いた再生医療は、先進的かつ高度な医療です。この治療を提供するためには、厚生労働省が認定した「特定認定再生医療等委員会」による治療の妥当性や安全性、医師体制、管理体制など、総合的な審査を受ける必要があります。そこで条件を満たし、厚生労働大臣による審査手続きを通過することで、計画番号の取得が可能になります。
提供する再生医療等について
第二種再生医療等
計画番号:PB3180102
「アトピー性皮膚炎患者の主症状に対する自己脂肪由来幹細胞による治療」
第二種再生医療等
計画番号:PB3200137
「慢性疼痛に対する自己脂肪由来幹細胞による治療」
この度、正式に第二種再生医療等提供の計画番号が当院に付与されたため、幹細胞による再生医療を提供することが可能となりました。これからも、再生医療を通じて、健康寿命の延伸のために医療を通じて健康と美をサポートいたします。
第二種再生医療の
治療提供までの流れ
医療機関で提供計画を作成
特定認定再生医療等委員会にて審査
厚生労働大臣への提供計画を提出
計画番号の付与
第二種再生医療の治療提供が可能に
幹細胞治療とは?
私たちの体は約37兆個の細胞によって構成され、その中でも特に皮膚や血液の細胞は寿命が短く、絶えず新しい細胞に入れ替わる必要があります。その失われた細胞を再び生成して補充し、体内の組織を維持する。そんなあらゆる細胞を生み出す能力をもつ細胞が「幹細胞」です。
- 3種類の幹細胞 -
ES細胞
受精卵からつくられる幹細胞で、すべての細胞になることのできる能力をもつ
iPS細胞
皮膚などの体細胞に特定の遺伝子を人工的に入れた幹細胞で、ES細胞と同等の能力をもつ
体性幹細胞
骨髄や脂肪、臍帯などから採取した幹細胞で、特定の組織や臓器にのみ分化する能力をもつ
あらゆる細胞の母である幹細胞には、分裂して自分と全く同じ細胞になる「自己複製能」と、自分とは別の様々な細胞に変化する「多分化能」という2つの能力があります。病気やケガで組織が損傷しても、幹細胞によって新しい細胞を生み出すことができるのです。
- 幹細胞がもつ2つの能力 -
自己複製能
自分とまったく同じ性質をもった細胞をつくること。幹細胞は分裂をくり返すことにより、同様の形や能力が備わった細胞へと増殖することができます。
多分化能
必要に応じて皮膚や赤血球、血小板などの細胞を生み出します。幹細胞は体を構成する別の性質をもった複数の細胞へと分化することが可能です。
以前は、骨髄から採取した幹細胞が治療に使用されていましたが、骨髄から採取できる幹細胞には限りがあります。また、採取には全身麻酔が必要になるため、患者への負担が大きかったのです。その後、2000年にカリフォルニア大学のDr.Hedrickが腹部皮下脂肪に大量の幹細胞が含まれていることを発見。脂肪由来の幹細胞は、採取が容易で安全性も高く、有効性も多岐にわたっていることから、再生医療において重要な役割を担うと注目されています。
また、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(平成25年 法律第85号)」が平成26年11月25日に施行。ヒト幹細胞を用いた臨床研究など、良質な再生医療等の研究開発や実用化が安全に進められるように、医療機関や細胞加工物製造事業者に対してのルールが定められ、再生医療等を安全に提供するための環境が整備されました。
グランプロクリニック銀座では、厚生労働省より第二種再生医療等提供計画番号を付与され、「アトピー性皮膚炎患者の主症状に対する自己脂肪由来幹細胞による治療」(計画番号PB3180102)と「慢性疼痛に対する自己脂肪由来幹細胞による治療」(計画番号:PB3200137)の提供を開始しています。
幹細胞治療の流れ
カウンセリングと治療についての説明
事前検査
患者より脂肪由来の幹細胞を採取
専門機関で採取した幹細胞を培養
培養した幹細胞を点滴などで投与
アフターフォロー