前田裕輔(Maeda Yusuke )グランプロクリニック銀座 院長

PROFILE
最先端医療から伝統医療まで、患者目線であらゆる選択肢から診療方法を導き出す“ワンランク上のコンシェルジュ診療”を心掛け、美容から予防医療、がんの総合医療、さらには在宅診療まで、患者のライフステージに寄り添う臨床医である。
日進月歩の医療技術・知識を積極的に取り入れ、本質的な医療提供の普及に務める。
専門分野
- 内科
患者一人ひとりに寄り添った、最適なサービスを提供する。
地域包括ケアと予防医療から健康寿命と向き合う
「誰もが健康で、美しい人生を送れる世の中をつくりたい」。
そのために医療ができることを、現役の医師の目線から模索し、新たな医療サービスや、そのプラットフォームづくりに励んでいる前田裕輔院長。(以下、前田裕輔院長とする)
患者一人ひとりの問題に最適な医療・ヘルスケアサービスを提供するため、臨床現場での仕事から学会活動、新規事業まで、幅広く活動している。
現在、日本では今までに例を見ないほどのスピードで高齢化が進行している。
65歳以上の人口は、国民の約4人に1人である3,000万人以上。
2042年には約3,900万人までに達し、その後も75歳以上の人口割合は増加し続けることが予想されている。
また、このような状況の中で、約800万人の団塊の世代が75歳以上になる2025年以降、医療や介護に対する国民の需要はさらに増加する見込みだ。
そのため2025年を目途に、厚生労働省では高齢者の尊厳保持と自立生活の支援を目的に、可能な限り住み慣れた地域で、人生の最期まで自分らしく暮らし続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築を推進している。※1)
その中で、特に大切になるのが「予防」。
OECD(経済協力開発機構)などの労働力調査によると、日本の高齢者の労働力率(生産年齢人口に占める労働力人口の比率)は、欧米に比べて高水準。
ボランティア活動なども含め、特に女性の積極的な社会参加で、生涯現役の高齢者が増えていくことが、日本社会が発展するための必要条件になりつつある。※2)
日常生活に制限なく健康的に過ごせる生涯の期間を健康寿命と呼んでいる。
その健康寿命を延ばすためには必須であると認識されるようになったのが予防医療。
適切な予防医療の推進・普及により、健康寿命を縮める原因でもある認知症や脳卒中、骨折などを防ぐ予防医療へのニーズはこれまで以上に高まっている。
そもそも医療には、治療だけではなく、病気の悪化や重症化、再発などの予防も目的として含まれる。
また、病気にならないためのバランス良い食生活や運動など、健康を維持・増進する行動もそうである。
つまり、健康維持・増進、病気の予防という視点から医療を包括的に見つめ直し、今すべきことを示すのが予防医療なのである。
予防医療は、健康な方から患者まで、すべての人々のあらゆるライフステージに関わってくる。
一人ひとりが予防医療と向き合い、現在から将来起こりうる健康上の問題を意識しながら行動することで、人生をより健康で美しく、充実したものにできるのだ。
「そのような人生を皆さんが送れるようになると嬉しいです。だからこそ、予防医療や地域包括ケアに関することを学び、地域の方々のためになる医療・ヘルスケアサービスを提供する活動をしています」。
自分で納得できる答えを追い求める日々
そんな前田裕輔院長がこれまで歩んできた道は、まさに紆余曲折だった。
幼い頃から地域医療のために日々働く両親を持ち、医学を身近に感じることができる環境で育った。
その頃は、医師という職業が近くて遠かったと言う前田裕輔院長。
「高校卒業後は大学浪人をしました。これといった明確な目標もなく、何をすればいいのかわからなかったのです」。
その1年後、関西医科大学へ入学。両親と同じ医師への道を選択した。
「正直まだ自分の中に将来のビジョンがなかったので、結局身近でイメージしやすかった医学部に進学することになりました。ところが入学してからも医師としての明確な目標を見出せず。その後、医師免許は取得しましたが、医師として先に進むことを止めました」。
大学卒業の前田裕輔院長はもう一度自分を見つめ直すため、様々な経験を積んだ。
「自分探しのような生活でした。幅広い分野の本を読んだり、被災地の宮城県石巻市へ行ったり、イギリスにホームステイして海外の文化に触れてみたり。今まであまり経験しなかったことを通して、自分がやりたいこと、世の中が求めていることを考えましたね」。
しかし、納得する答えを探すことはできなかった。
そこで前田裕輔院長は、兵庫県の病院に就職し、勤務医としてキャリアをスタート。
「何でも実践的に経験が積める病院でした。ちょっとした湿疹で来院する患者さんをはじめ、糖尿病などの慢性疾患の患者さんの診療や救急医療、がんの抗がん剤治療から終末期医療まで、様々なことを幅広く経験。私の中ではどの専門に進んでいくのかも決まっていなかったので、ある意味、良い環境でしたね」。
そんな充実した勤務医生活を送っていた前田裕輔院長は、ある時に「医療は何のためにあるのか」と。
日々多くの患者と話し、診察をしたりする中で、そう疑問に思った。
たとえば、余命を伝えられた患者。
国が推奨する抗がん剤治療によって、その余命は延びるかもしれない。だが、抗がん剤の効果があると言われているのは5人に1人だけである。
また、家族と過ごせる時間も延びるかもしれないが、苦しい副作用との闘いも。
「患者さん一人ひとりに人生の選択肢がある中で、医師として、医療として、どの選択をすることが最も正しいのか。その選択が本当に患者さんのためになっているのか。すごく悩みました」。
考え出すと納得するまで考えてしまうと、前田裕輔院長は話す。
さらに、がん治療以外においても、同じような状況に直面することもあったと言う。
「それは医師として避けられないことかもしれません。多くの医師はそのことと柔軟に向き合いながら、着実に前へ進んでいます。しかし、その当時の自分にとっては難しい課題でした」。
そこで、前田裕輔院長は病院での勤務から一旦離れることを決意。
在宅診療や予防医学など、病院の外での診療に携わり始めた。
そして、新たな決断を下すことになったのだ。
「医療が何のためにあるのかを考えるうちに、患者さんの不安に寄り添いにくい医療システムが問題であると。それを解決するために、地域包括ケアや予防医学、統合医療などを勉強しようと思いました」。
新しい発見の連続が医療への考え方を変えた
そんな中、前田裕輔院長が出会ったのは、起業という選択。
医師としてだけでなく、そこで学んだことを、事業を通じて社会に還元したいと考えた。
「医学教育では『批判的吟味』という、真の結果を誤らせる要因を含んでいないかを判断するための思考法を学びます。人の生命にかかわり副作用もある治療においては、大量の情報を批判的に吟味し、患者さん個人の状況と照らし合わせて治療を選択していくのです」。
「一方、ビジネスを学ぶ大学院大学では、教授や院生たちとのディスカッションなどで自分の問題意識を深掘りし、事業によって社会課題の解決が実現可能かまで考えて構想していきます」。
とはいえ、そこでは世の中にないものをカタチにするため、広い視野が求められる。
前田裕輔院長にとって、新しい思考法を身につけられた貴重な経験であったと話す。
また、多種多様なバックグラウンドを持つ人たちとの出会いも大きかった。
「ビジネスの第一線で活躍するエンジニアやITコンサルタント、弁護士、投資家、デザイナーなど、多彩な人とのつながりを持てたことで、得られる情報や考え方の幅がとても広がりました」。
多種多様なことを学んだが、やはり、やることは単純に「不安を安心に変えること」。
「病と向き合う多くの患者さんは不安を抱えています。そのままでは本質的な医療は難しい。まずは患者さん一人ひとりの声に耳を傾け、最善策を講じる。その過程で安心感を提供するということは大前提ですが」。
不安が安心に変われば、それは希望や生きる喜びにもなり、そして心も豊かになる。
そのような状態では、結果的に自然治癒力が最大限に発揮されるのだ。
「この考え方は、病気の治療だけでなく、予防や健康増進、美容、すべてに共通する最重要なことだと思っています。つまり、このようなコンセプトの美容であれば、結果的に病気は予防できますし、病気であったとしても美しく豊かに生きることもできるはずです」。
「そういう意味で、内面美容というのは、これからの医療の中でも非常に重要な役割を担う分野になると思います」。
理想とする医療のあり方を見つけた前田裕輔院長は、その実践のために…。
前田裕輔院長の経歴
所属
- 日本抗加齢医学会 専門医
- 一般財団法人内面美容医学財団学術理事
資格
- 認定内科医
出典
※2)独立行政法人労働政策研究・研修機構 『データブック国際労働比較2017(2015年)』
◆予防医療.jp
◆医師からベンチャー企業の経営者に。白衣を脱いだ31歳新米社長の使命。
◆医師の目線で新サービスを構想 開業医のためのプロジェクト研究
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