【youtube】あのGA○KTさんを救った?!自分の脂肪を採取し培養⁈幹細胞治療って具体的に何をするの?
こんにちは、グランプロクリニック銀座理事長の岩本麻奈です。
本日は幹細胞治療についてお話ししたいと思います。
幹細胞とは
みなさんは幹細胞と聞いて、どんな言葉を思い浮かべるでしょうか?
大きく3つ有名なところがあります。
ES細胞と成体幹細胞、そしてiPS細胞ですね。
こちらは山中伸弥先生の研究が有名です。
この3つの中で自分の細胞を使うというのは、今グランプロクリニックでやっている成体幹細胞 間葉系幹細胞の治療です。
残りのES細胞とiPS細胞の2つとどう違うかって言いますと
成体幹細胞は、倫理的問題がありません。人に成長するはずの胚は使用しないので。さらに、拒否反応がなくて安全です。他の人のをとらず、自分の細胞を使用するので。
また、iPS細胞は、第一種再生医療法で扱います。方法もクリニックとかではなかなかできません。大学の研究組織等でするのが主流ですね。
そんなことがありまして、私たちのクリニックでは成体幹細胞を使っています。
脂肪を使うということで、脂肪は私なんてどこからでも取れるぐらい蓄えてるんですけれども(笑)、例えば、骨髄由来になると、やっぱり取るのが大変(=侵襲がある)なんです。
そういう意味で、取りやすい脂肪から採取されます。
大事なことが、みなさんガン化をすごく気にされるんですね。
再生医療の場合、細胞が元気になると聞くと
「再生医療によって、ガン細胞も一緒に元気になってガン化しちゃうんじゃないか?」
と思われる方もいます。
成体幹細胞では、そのへんのリスクも最も低いと言われています。
iPS細胞についてはまだちょっと懸念されるという事象が報告されてます。
ということで、
・再生医療では、この3つの細胞が使われる
・グランプロクリニックでは成体幹細胞が使われる
ということを覚えておいてください。
期待される効果
幹細胞治療を使ってどんな病気が治るか関心があるかと思いますので、ご紹介しますね。
点滴で自分の幹細胞を体に入れることで、これらの症状が治る可能性があると言われています。
全般的には「アンチエイジングに効く」ということで、若返りの作用や更年期障害なんかも軽くなると言われてます。
大事なのを忘れていました!慢性疼痛(まんせいとうつう)ですね。
歳を取ると体のいろいろな場所が痛くなりますが、そういった痛みが軽減されると言われています。
脂肪幹細胞の特性
理論的には、大きく2つの作用があります。
他の細胞とどう違うのか。
一つは自己複製能力です。
いっぱい作る、同じものをいっぱいつくることができる。分身の術です!
もう一つは分化能力。
いろんなものに変わることができます。変化(へんげ)の術です!
幹細胞は「幹」と書きますが、幹から枝分かれするように、体のいろいろな細胞に変わることができ、これが非常に特徴的なんです。
これが“万能細胞”と言われている所以です。
ではどういうメカニズムで治していくか、治っていくのか、脂肪幹細胞のメカニズムについて簡単に説明します。
幹細胞はレスキュー隊みたいな働きをします。
培養によってたくさん増えたこの幹細胞が体の中に戻っていきますと、まず血管内をぐるぐる回るわけなんですね。ちょっと時間をかけて回ります。
それで体の不調な部分が「ここを治してほしい!」というSOSを出します。
“シグナル”とも言うのですが、化学物質を出すことでシグナルを出すんですね。
それに幹細胞が反応して「ああ、ここ調子が悪い。じゃあ僕が成り代わっていこう」ということで、そこの細胞に成り代わって自分が新しい良い細胞に変わって定着する。そういう仕組みなんですね。
幹細胞がパトロールして、自分がしっかり生着して修復していく、それを“ホーミング現象”と言います。
ここでみなさん「ああ」と思われると思うんですが、この再生医療というのは、悪いところがなくなる、悪いところが良いものに置き換わる、という“根治治療”なんです。
「内科で風邪ひいた」「いろいろ不調だ」と言って、かかったときに出るお薬等による治療は、基本的に根治治療というのは無理で“姑息療法”と言いますね。
名前が姑息といって「姑息な」という卑怯なみたいな言い方の字を書くんですけれども、“なんとかやり過ごす”という意味で姑息療法と言います。
例えば、風邪の根源的な問題を治すのではなくて、調子を少し良くして体力をつけることによって治していくという形です。
一方で、根治治療はなかなかない治療法なので、この再生医療によって、例えば、糖尿病だったり、腎機能が悪かったり、血管が弱かったり、こういった症状が治ってしまう。
ある意味、奇跡的なものだけど、そういう可能性を秘めているのです。
だから今の最先端の治療法と言われていて、いろんな大学で研究が進んでいるのですが、そこで安全性が確認されて使えるもの。
それが、グランプロクリニックでも治療として始められています。
当クリニックでの幹細胞治療の流れ
グランプロクリニックで行っている幹細胞治療を受けていただく流れを紹介します。
まずカウンセリングです。
今みたいなお話をもうちょっと詳しく、きっちりとお一人お一人に無料でカウンセリングでお話していきます。
これが1回目ですね。
お話を聞いて「じゃあ、やってみよう!」と治療を受けることを決めたら、次は採血をします。
血液検査をして、その後、感染症の検査へと進みます。
その結果が出た後、脂肪を取るわけなんですけれども、実際に取るのはそんなに量はないんですね。20ccくらい。
お腹をちょっと摘んで全然脂肪がない方はあまりいないので、大体お腹で取ります。
アスリートさんのすごい方だったら、脂肪がないこともあるかもしれないですが、それでも体のどこかの脂肪のあるところを先生が見つけて、そこから脂肪を取ります。
取り方は
・ブロックといって、皮膚ごとちょっと脂肪を採取する場合
・脂肪吸引といって脂肪をはがして、吸引して取る場合
の2種類あります。
傷は脂肪吸引の方が小さくて済みます。どちらの方法にするかは、それぞれの人と話して決めさせていただきます。
いずれにしても、その日のうちに帰れます。
局所麻酔で、大体20〜30分で終わります。
その後、取った脂肪が培養場の方に運ばれます。
新鮮でいきのいい幹細胞を培養場の培養士さんが選んで、一緒に血液も取って、一部を無結成培地に添加しまして(培養施設CPCによって方法は違います)、自分の体の中にいると勘違いさせるんですね。
幹細胞を「これは何か心地いいところにいるぞ!」と思わせる。そして、どんどんどんどん分裂してやろうということで分裂してくれて、どんどん増やして、なんと1億から2億に!
グランプロクリニックでは、平均2億の幹細胞を1度の点滴で入れます。
これを4回繰り返す、大体ワンクールで4回。
ただ、お話を聞きながら「いや、私は3回まで見てから、またちょっと様子を見るわ」あるいは「ガンガンいきたいから8回で行きたいです」など、ケースバイケースでご相談に乗ります。
私の経験上、人によって1回で出る人ももちろんいますが、だいたい3回目ぐらいから、効果ははっきりわかります。
そういうのも考えると、最低3〜4回でワンクールで、治療をオススメしています。
だいたい1年をかけて4回、最初の1回目と2回目は短めです。というのも、最初は体の弱っているところを早めに埋めてあげるイメージだからです。
この2回目は1回目の5週間後ぐらいで、その次は、大体1〜2カ月空ける、次に2〜3ヶ月、その次に3〜4ヶ月というふうに間隔をあけて1年かけて投与していきます。
さらに続ける方は年に1回2回、フォローしていくって形です。
だから平均して4回で8億個が入ります。
この8億という数は何なの?とみなさん思うかもしれません。
新生児の頃は幹細胞はもう何十億もあると言われています。
これがなんと50代になると、たったの3億ぐらいになってしまいます。
しかも80歳になると、数千ぐらいになっちゃう。
で、下手をすると、90歳位で骨髄に数個の幹細胞で全身を賄っていた、となるぐらい急速になくなっていきます。
だから、歳をとってくると、やっぱりいろんな注意力も落ちますし、創傷治癒や怪我したあとに、治りがものすごく悪くなる。
幹細胞って数自体ものすごく少ない。
歳をとると、活性がどうというより数がもう圧倒的に少ない。
だから、それを一回に2億ずつ入れていくだけで、何年ごとも生き返るイメージです。
点滴をした後、アフターフォローもちゃんとやります。
血液検査していきますし、点滴をするたびに、次の培地の新鮮な血液も取っていきますので一緒に検査もします。
以上、こういう流れで、幹細胞治療は進められていきます。
もっと詳しいところは、カウンセリングにいらしていただいたら、お話ししたいと思います。
実は幹細胞治療の先進国の日本
幹細胞治療と言うと、実は今世界中でできることはできるんです。
しかし、これが法律としてちゃんと整っているのが、日本だけと言われてます。
ですので、そういう意味では、日本は幹細胞治療の先進国ですね。
日本の安全性と経験、症例が多くなりますので、海外からいろんな患者さんが日本にやってきやすくなります。
さらに、それでどんどん症例数もたくさん増え、経験も増えていきますので、培養場でもいろんなものが品種改良されていきます。
そういう意味でも、こうやって日本に患者さんが集まって幹細胞治療をしてるというのは、日本の再生医療全体にとってプラスになっていると思います。
2014年年、安倍政権のときに作られた再生医療法という法律で、厳しく決まっていまして、ちゃんと厚生労働省に届け出を出さないと(第二種)、これができないんですね。
ですので、幹細胞治療、この後にお話する培養上清のことを幹細胞治療と言っているクリニックもあるのですが、本当はNGなんです。
この幹細胞治療というのは、厚生労働省のホームページに、クリニック名とどういう治療でやるか全て開示されてます。
ですので、必ずその記載があるクリニックで幹細胞治療を受けるようにしましょう。
もう1つ注意すべきことは、どんな疾患でやると決められるか。
例えば、アトピー性皮膚炎の幹細胞治療、これはアトピー性皮膚炎の方しかダメなんです。
グランプロクリニックでは。アトピーと慢性疼痛(まんせいとうつう)で届出を出しています。
慢性疼痛はだいたい更年期の後の40〜50歳になってくると、あちこち必ず痛くなるんですね。
そういう意味で、慢性疼痛は、非常に広い範囲の患者様に当てはまります。
慢性疼痛でスケーリングをしまして、幹細胞治療をしたらどうなったか、厚労省に届けています。
それらができるクリニックは非常に少ない、全国的にも何百しかない。
このグランプロクリニックは、日本でも少ない厚生労働省お墨付きの再生医療クリニックなのです。
終わりに
ということで、今日は幹細胞治療についてお話しました。
幹細胞治療のいくつかポイントをおさらいすると、
・幹細胞を使用した根治治療である
・許可をとったクリニックでしかできない治療
・いろんな病気やアンチエイジングに効果のある可能性のある最高の治療法
もしご興味がこれでわいた方は、ぜひグランプロクリニック銀座にいらしてください。
お待ちしております!
詳しい内容はこちらのページも参考にしてください。
https://granpro-clinic.com/list/kansaibou.html
それではぜひクリニックでお会いしましょう!
ありがとうございました。
ブログ記述者
ブログ記述者
グランプロクリニック銀座理事長
岩本 麻奈
東京女子医科大学卒業。慶應病院や済生会中央病院などで臨床経験を積んだ後、1997年に渡仏。美容皮膚科学、自然医学、抗老化医学などを学ぶ。現在、パリの中心に居を構え、欧州大手製薬会社やコスメメーカーなどのコンサルタントを務める傍ら、様々なメディアを通して美容情報を発信中。著書は『女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識』『パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ』など多数。